リサ出現(恐怖演出 in P.T.)

リサ出現(恐怖演出 in P.T.)

ホラーゲーム内で見られる恐怖演出をリマインドするためのメモ。今回はP.Tからリサ。規定出現とランダム出現。

1.オープニングシークエンス内のドアの間から見えるリサ。

プレーヤーが気づくか気づかないぐらいで画面に現れることで、少なくともプレーヤーの潜在意識には「何らかの存在」を感じさせる効果が期待される。

2.バスルームのドアの間から覗くリサ

赤子の声と半開きになったドアの間から、急に顔を出てドアが音を立てて閉まること驚きを演出する(ジャンプスケア)。

3.廊下に現れるリサ

揺れる照明の灯りの下、喘ぎ声とともに表情が影になって見えないリサが不動で立っている。プレーヤーとしては、「襲ってくるのか?」など次の行動をイメージすることで恐怖感が増す可能性を引き出す。

4.バスルーム覗き穴

真黒い穴にチラチラと左右に揺れて懐中電灯の光を反射するモノが、「誰か覗き込んでいる」という存在を見せることで、次に何が起こるかの不安感、恐怖心を引き出す。加えて、ゴキブリの徘徊が生理的な不快感を引き出す。

5.リサの影

不気味な喘ぎ声とともに不規則な動きの影が右側の壁に投影されることで、背後に存在するリサの気配を演出することで恐怖心が増す効果を期待する。

6.バルコニーから覗くリサ

見上げると、2階バルコニーの暗がりからこちらを覗き込むリサがいる。その後ゆっくりと後退りして消える行動が、ただ「その場で消える」という行動よりも「こっちに来んのか!?」という次の行動をプレーヤーに印象付ける効果は、恐怖を生むギミックになると思われる。

7.玄関付近に現れるリサ

不気味な喘ぎ声とともにプレーヤーが通路徘徊する中に突然現る不規則に体を震えさせながら近づいてくるリサ。唐突牲とその不規則な動きによる驚きから恐怖を演出する。

8.出口付近に現れるリサ

7番目同様、不気味な喘ぎ声とともにプレーヤーが通路徘徊する中に突然現る不規則に体を震えさせながら近づいてくるリサ。唐突牲とその不規則な動きによる驚きから恐怖を演出する。また、出現時はドアの向こう側に立っているが、ゆっくりと向かってくる点も恐怖ポイントかと思われる。

9.窓越しに現れるリサ

「5.リサの影」が見られた場所の窓の外に、不気味な喘ぎ声とともに不規則に体を震えて立つリサ。窓越しとは言え、プレーヤーから比較的近い位置に現れることで、懐中電灯に照らされる不気味な姿から恐怖心を煽る。ただ、窓越しという立ち位置により、リサとの壁が出来ていることでプレーヤーに「安心感」を与える効果も考えられる。

10.バスルームの鏡に写り込むリサ

暗く閉塞感のあるバスルームという狭い空間内で、プレーヤーの背後で不気味な喘ぎ声とともに写り込むリサの影。電気のない空間の狭さから来る不安感と目に見える形での存在を示すリサから、プレーヤーが身の危険を感じるに十分な恐怖演出と考える。他方、鏡越しという「壁」がプレーヤーとリサの間にあることで、ある種の安心感もあると思われる。

11.バスルームに現れるリサ

「10.バスルームの鏡に写り込むリサ」と同様に暗く狭い空間の不安感と目の前に現れるリサの存在は恐怖でしかない。また鏡とは違い「目の前」という隔たりがない状態でさらに歩み寄って襲い掛かる勢いで近づき消えさる行動は、前述の鏡の比でない強い恐怖演出と考える。

12.襲ってくるリサ

通路で突然現れプレーヤーをつかみ襲って死に追いやるリサは、突然現れるジャンプスケアの効果だけではなく、今まで「現れてるだけの存在」だったモノが「実際襲ってきてプレーヤーを死に至らしめる存在」に変化したことにより、前述11の登場を通してプレーヤーが意識的・無意識的に拠り所としていた「リサは襲ってこない」という安心感が崩壊し、ゲーム空間内には安全な所がないという絶望的恐怖が生まれる恐怖演出となる。