スケルゴンエディターのバンク一括調整で得られる結果

モデラーでスケルゴンを作成した際の、ヘディング/ピッチ/バンクのコントロールについて確認していきます。スケルゴンを操作することを、あやふやのまま放置していたので、再認識のために記事を書いてみます。

モデラーで作成したスケルゴンの(例えば人間の)骨格構造を、後々レイアウトでスケルゴン変換もしくはSkelgonReaderでボーンを読み込んだ場合、ヘディング/ピッチ/バンクが思った方向をむいていなく、またちょっと動かすとジンバルロックが掛かっていることもあります。

スケルゴン/ボーンの個別に修正する方法については、別記事を用意する予定ですが、まずは組み上げたスケルゴンをスケルゴンエディターで一括修正した場合の状態を確認してみます。

X軸上に-X方向から+X方向へ3本スケルゴンを組んだ状態とその回転軸方向

ベースとなるスケルゴンを組んでみます。上面ビューから、X軸上に-X方向から+X方向へ3本スケルゴンを組んだ状態とその回転軸方向です。このケースは、例えば人の腕か指などを想定しています。

このスケルゴンを基に、スケルゴンエディターのバンク調整を行った場合の回転軸方向を確認していきたいと思います。

スケルゴンエディターで+Xに整列
+X調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで-Xに整列
-X調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで+Yに整列
+Y調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで-Yに整列
-Y調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで+Zに整列
+Z調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで-Zに整列
-Z調整後の回転軸方向の結果

X軸方向に組んだスケルゴンでは、回転方向Y軸にピッチがくる状態を良しとした場合、+X/-X/-Zが良い状態となります。続いて、Z軸方向で作ったスケルゴンについても見ていきたいと思います。

Z軸上に+Z方向から-Z方向へ3本スケルゴンを組んだ状態とその回転軸方向

記述同様にベースとなるスケルゴンを組んでみます。上面ビューから、Z軸上に+Z方向から-Z方向へ3本スケルゴンを組んだ状態とその回転軸方向です。このケースの例は、あまり思いつかないです…。

スケルゴンエディターで+Xに整列
+X調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで-Xに整列
-X調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで+Yに整列
+Y調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで-Yに整列
-Y調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで+Zに整列
+Z調整後の回転軸方向の結果
スケルゴンエディターで-Zに整列
-Z調整後の回転軸方向の結果

X軸方向に組んだスケルゴンでは、回転方向Y軸にピッチがくる状態を良しとした場合、-X/+Z/-Zが良い状態となります。XとZ軸の二軸に沿って作成したスケルゴンについて、それらのY軸にピッチが来るように設定したい場合は、スケルゴンを作成した軸と同じ方向の+-で調整すれば、ピッチがY軸に沿うという結果になりました。

このことから、Y軸に沿って組んだスケルゴンついても、+/-Yで調整すればピッチ方向はZ軸に来るということになります。落ち着いてみてみれば簡単なことでしたが、あやふやに使っていると「回転軸があっち向いた、こっち向いた」と頭を抱える状態になっていました。

【追記】Y軸に沿って生成したスケルゴンに対して、バンク調整を+/-Yで一括にした場合の結果、Z軸に沿ってピッチが来ることを確認できました。